M&Aアドバイザーの選び方と見極め方
M&Aを成功に導くうえで、信頼できるアドバイザーの存在は欠かせません。M&Aアドバイザーは、戦略の立案から交渉、契約締結、PMIまで幅広く支援を行うため、選定の段階で失敗すると全体の成功率にも大きく影響します。
本記事では、信頼できるM&Aアドバイザーを見極めるためのポイントをわかりやすく解説します。
M&Aアドバイザーの主な役割
- 対象企業の発掘・選定
- 企業価値評価(バリュエーション)
- 交渉・条件調整の代理
- 契約条件の精査支援
- PMI(買収後統合)のサポート
専門知識と実務経験に基づき、買収・売却の両面での助言を行います。
信頼できるアドバイザーの特徴
- 過去の実績と取引件数
- 得意とする業種や案件規模
- クライアント本位の姿勢
- 報酬体系が明確で合理的
- 中立性(片側FAか両側FAか)
- 提案内容の深さと論理性
特に「両手型(バイサイド・セルサイド双方から報酬を得る)」で活動するアドバイザーの場合、利益相反のリスクがないか確認が必要です。
面談時に確認すべき質問例
- これまでに対応した案件の中で、自社と類似した事例はありますか?
- どのフェーズの支援を得意としていますか?
- 交渉において重視するスタンスや戦略は?
- 実務はどこまでアドバイザー本人が関与しますか?
誠実で一貫した回答が得られるかが大きな判断材料です。
契約前に確認したい報酬体系
アドバイザー報酬は通常、以下のように構成されます:
- 着手金
- 月額報酬
- 成功報酬(レーマン方式が主流)
報酬に見合う価値があるか、また総額での負担が想定内かを必ず確認してください。
まとめ
信頼できるM&Aアドバイザーは、経営者にとって非常に頼れる存在になります。単なる紹介者や仲介者ではなく、専門知識と経験を持つ「戦略的パートナー」として選定することが重要です。
自社の目指すM&Aの方向性に合ったアドバイザーを選び、納得のいく成果を実現しましょう。