M&Aを活用した拡大・多角化戦略
市場の成熟や競争の激化、デジタル化の加速など、経営環境が大きく変化する中で、企業が成長し続けるためには“外部資源の活用”が重要なカギを握ります。
本記事では、M&Aを活用して成長を加速させた企業の成功事例を交えながら、拡大・多角化戦略としてのM&Aのポイントを解説します。
M&Aが企業成長に有効な理由
- 時間を買える:自社でゼロから育てるよりも、既存のリソース・ノウハウを一括取得でき、成長スピードを加速
- 競争力の強化:製品力・人材・販売チャネルなど、競合との差別化要因を強化
- リスク分散・多角化:異業種や異地域への進出によって収益源を多様化し、経営の安定性を向上
- 人材の獲得:買収を通じて即戦力人材や技術者を確保
成功事例1:IT企業による地方のシステム開発会社の買収
背景
首都圏で展開する中堅IT企業が、地方拠点の強化と開発体制の内製化を目的に買収を実施。
成果
- 地方の優秀な技術者を確保し、採用難の課題を解消
- 拠点開発に数年かかるところを半年で事業立ち上げに成功
- 顧客対応スピードも向上し、解約率が低下
成功事例2:製造業による関連分野への横展開
背景
金属加工業を営む企業が、部品組立や設計業務も自社内で完結できるよう、周辺分野の中小企業を買収。
成果
- 川上・川下のバリューチェーンを垂直統合
- 大手メーカーとの取引拡大
- 売上高1.4倍、利益率も向上
成功事例3:小売業による異業種(EC)買収
背景
リアル店舗に依存していた小売業者が、コロナ禍を機にデジタル強化を目的にEC企業を買収。
成果
- オンライン販売チャネルを短期間で獲得
- 既存商品のEC展開が加速し、販路が全国に拡大
- 新規顧客層の獲得にも成功
M&Aによる成長戦略を成功させるポイント
- 買収目的と経営戦略の一貫性を明確に:何のために買収するのかを定義し、社内にも共有
- PMI(統合プロセス)を事前に設計:人材・組織・制度の統合は準備段階での設計が成果を左右
- 売り手企業の強みを活かす意識:相手企業の“良さ”を維持・発展させる設計が重要
- FA(アドバイザー)と連携して適正な価格と条件を設定:相場やリスクを踏まえた冷静な意思決定が求められる
ロタンダコンサルティングの支援
当社では、事業拡大・多角化を目的としたM&A支援に豊富な実績があります。戦略構想段階から候補企業探索、買収スキーム設計、交渉支援、PMIまでワンストップでご支援可能です。
まとめ
M&Aは、企業の成長戦略を大きく前進させる“飛び道具”ではありますが、目的や統合を誤ればリスクも大きい手法です。正しい設計と準備をもとに、自社の未来を切り拓くツールとして積極的に活用していきましょう。

